2013年5月31日金曜日

雨上がりの夕暮れ

深山奥山だより 5月31日5度 肌寒い朝を迎えた。雨が上がって昨夕の空は美しい絵画のようだった。刻一刻と移り変わる雲の流れと色の変化に思わず見とれてしまった。恵みの雨の後は大気が一新して何か清々しい気持ちになる。今朝は久しぶりの日本晴れ〓 田植え唄より〓どんどどんとにぎわらかいて植えた田ねこそ米がなる〓

2013年5月30日木曜日

かきつばたも咲いている

深山奥山だより 5月30日14度 昔ながらの原風景が残されている白川郷いつも心のふるさととして佇んでいる〓植えておくれよ畦にも田にも秋は五穀の米がとれる〓苗もようとる田も植える五月前なら嫁にとる〓荘川田植え唄より

田植え唄

深山奥山だより 5月29日7度 白川郷の新緑は今が一番〓緑の濃淡が目の前に迫る。合掌の里もすっかり田植えがすんでカエルの鳴き声があちこちで一段と大きく聞こえる。荘川民謡に作業唄がある。田植え唄、代掻き唄、臼挽き唄、川狩り唄など〓歌はいつでも人々の心を潤し生きる糧となって優しく寄り添う。

2013年5月28日火曜日

被災地の桜松田久氏受賞

深山奥山だより 5月28日11度 松田久氏が式部の庵写真入れ替えに見えた〓今回の写真は日本写真家協会主催の2013年度第38回JPS展〓プロ写真家の登竜門〓で優秀賞を受賞された素晴らしい作品など。松田氏はこれを一つの節目として、写真のもつ伝える力を自分のこころの眼まなざしを通して、プロの写真家として社会に発信していく所存です〓と語られている。受賞作品は 被災地の桜〓南相馬市から仙台市、石巻市、南三陸町、陸前高田市までの海岸沿い。震災後43日目から被災地に入り一週間、車で寝泊まり自炊し撮影しました。と記されている。6月いっぱい展示予定。又松田氏地元の山県市大桑香り会館にて2013JPS展優秀賞受賞記念松田久写真展 8月3日から30日 午前9時から午後5時まで入場無料となっている〓

つつじが咲き始めた

深山奥山だより 5月27日11度 つつじが色鮮やかに咲き始めた。飛騨つつじは燃え上がるような炎の色でその色彩が一際目につく。荘川民謡にもつつじの花を唄ったものが多い。荘川甚句〓踊らまいかよ中野の御坊で千重つつじを中にして〓荘川千本づきも同じ内容になっている。荘川古大臣〓深山奥山その奥山の岩に咲いたる千重のつつじなんぼ器量よく咲いたかとても人が手出さにゃそのきそのままで果る〓サハヨーヤットクレヤットクレ〓と唄われている。

2013年5月27日月曜日

牛丸地区の田圃

深山奥山だより 5月26日8度 荘川も田植えがほぼ終わった。牛丸地区の景色も更に美しくなった。勘左衛門著白川奇談に〓中畑より二三丁行は牧戸村、夫より牛丸、此間に内ヶ嶋の古城趾あり、内ヶ嶋は西園寺大納言の末、建武の頃白川へ遠流、小鳥白川越中砥波射水の内を領し、天正のはじめ兵庫頭氏理代に帰雲へ移る〓と記されている。牧戸と牛丸の間と云えば、今話題になっている謎の牧戸城趾ではないか〓けれど講演では金森氏が築城者ではないかと考察された。その理由として本丸虎口〓出入口のこと〓を保護する馬出曲輪をもっていることだと。又廃墟後の再利用寺院を建てた可能性が高いそうだ。字名が寺洞と云うこと。又天台宗寺院があったと云う伝承から〓だと。なぜ城があったことは伝承として残っていないのか。誰も知らなかったのは何故なのか〓不思議な気がする。

2013年5月25日土曜日

荘川の里にのぼりが立った

深山奥山だより 5月25日7度 荘川の里にとても素敵な幟が立った。色が江戸時代の芝居小屋の様な感じがするけれど、実際はどうだったのか勝手に連想している。今まで通り過ぎていた里にちょっと立ち寄りたくなる幟だ。橋から川を眺めると梅花藻の柔らかな緑が美しい。夏に白く可憐な梅の形した花が咲く。涼しげで本州一美しい庄川の証だ〓

2013年5月24日金曜日

くろちゃんとむさし君

深山奥山だより 5月24日4度 寒い朝からだんだん気温が上がって今日も快晴。猫ちゃん達の昼寝場所も涼しい編み目に変わった。階段の踊り場で気持ち良さそうに眠っている。玄関すぐ上の所には雀が巣をかけて、卵がかえったのか小さな鳴き声がピーピーと聞こえ出した。人や猫よりカラスが怖いのかとうとう一番人の出入りの多い玄関すぐ上で子育てを始めた。人なつこいむさし君も玄関前に座って上を見ている。

2013年5月23日木曜日

未発見の牧戸城跡

深山奥山だより 5月23日6度 未発見の城郭 牧戸城跡が今話題になっている。幼い時、毎日お弁当を造ってもらい牧戸と牛丸境にある山へ遊びに行った。その山の頂上にひっそりとほぼ完璧な状況で保存されていた。遺構は、削平地、切岸、土塁、横掘、かた掘、石垣とそのままの状態を保っていてこれは人里に近い中世城郭としては全国的に見ても稀なケースといえ、貴重な城郭といえる。芸術品と言える程の奇跡的なきれいな状態で残っている。ここへ引っ越して住みたい位だ〓と城の研究者の方が絶賛してみえた。杉の木を植林してあるので、雑草が生えなくてそれも良かった。牧戸城の一番大きな特徴は、本丸虎口を保護する馬出曲輪を持っていることである。又地形を最大限に利用した見事な構造で、城主の高い縄張り技術を見ることができる。と説明があった。ちょうど実家の道路を挟んだ真向かいの道を上がっていくと古道がありその先にひっそりと遺構が沈黙している。

向牧戸城

深山奥山だより 5月22日8度 向牧戸城は内ヶ嶋兵庫頭氏理が、下白川保木脇ノ上帰雲山へ城を移さんと思立て、当天正ノ始より領分に臨時ノ課役を懸、城ノ普請を専とす。一族老臣ノ諫めも用いす、恨憤る族数限りなかりければ、親族家人数多離散す〓家臣三嶋正総其子太郎左ェ門正厳は土民となりて禄を固辞す。故石左近丞雅しげも同郷三谷に移り農民となる。三嶋勘左衛門著白川年代記に記してある。この正総、正厳父子が帰農して三島家の先祖になっている。向牧戸城は川尻備中守が後を守る事となる。

2013年5月21日火曜日

五連水車

深山奥山だより 5月21日8度 今日も初夏のような陽気となる。中畑地区にある五連の水車と山々の新緑がとても美しい。四季を通して楽しめる景色だ。この中畑地区は荘川民謡にも唄われている。荘川千本づき〓新田中畑若衆にゃほれぬアリャ四反五反の田にまよた〓中畑は荘川内でも米所で田に迷う程だ。若衆にほれると仕事が大変と云う意味か〓

2013年5月20日月曜日

日本たんぽぽ

深山奥山だより 5月19日7度 陽気がよくなると荘川では、一斉にあらゆる物が出そろってくる。外来種も旺盛な繁殖力で猛威をふるう。西洋たんぽぽも今真っ盛りで綿毛があちこちにふいていく。眺めるのには、可愛くて黄色の花は見るからに元気をいただく。その陰でほとんど見られなくなったのが日本たんぽぽだ。探してもなかなか見つからない〓簡単な見分け方は、がくが反り返っているのが西洋たんぽぽ。日本たんぽぽは反り返っていない〓花も一回り小降りで遠慮がち。その日本たんぽぽが、実家の駐車場脇のコンクリートの間から一株だけ咲いていて、見つけた時はとても嬉しかった〓控えめにひっそり咲く姿を大切に見守りたい〓

2013年5月19日日曜日

牛丸地区の山々

深山奥山だより 5月18日9度 清々しい山々特に牛丸地区の山々は素晴らしい眺めだ。金山で栄えた所でもある。六厩と同じように、千軒平の地名も残っている。向牧戸城が庄川を挟んだ真向かいに見える。御母衣ダム境岩瀬橋手前までの地域だ。古戦場の名残千人塚と云う名前も残っている。

2013年5月18日土曜日

山笑う

深山奥山だより 5月17日5度 寒さも次第に遠のき山笑う季節到来〓式部の庵では今日から、たらの芽、こしあぶらなど出そろう。田植えも早い所では始まる。4月中旬に苗代づくりをはじめ、これが仕上がるとカイモチぼたもちを作って苗代祝いをする。やがて田打ち、畦塗り、代かき、と忙しい日がつづく。田主は苗の無事成長を祈るように、朝夕の水を見廻ったり、小鳥や獣の害を防いだり、晩霜に気を配ったりする。苗が生育しいよいよ田植えが始まる。植え手を早乙女と云い、紺がすりに茜染めのたすきをかけ、真新しい木綿の手ぬぐいにすげ笠をかぶる〓近年観光客に喜んで頂こうと昔ながらの田植え姿で行う所も増えてきた。温故知新は大切な宝物〓

田植え準備が整った

深山奥山だより 5月16日7度 白川郷の冬は豪雪だけれど、雪の融けるのも早い。荘川は寒いのでなかなか消えない。白川村では柿がなるけれど、荘川ではならない。海抜も高い。田植えも白川村の後になる。荘川町はようやく田に水を張って田植えの準備が整った。カエルがよろこんで毎晩鳴き始める。風薫る五月の真っ盛り〓いよいよ田植えが始まる。

2013年5月15日水曜日

うぐいす餅

深山奥山だより 5月15日9度 今日は定休日〓 昨夜0時半に餅米を洗って水に浸し今朝5時半にザルに上げた。11時に帰宅して餅つき。白餅をよくついてから、アクをしたよもぎを入れ込んでいく。うまく混ざらなくて、ここは名人のようなわけにはいかない。経験がものを云う。ようやくつき上がって餅つき機から取り出す。よもぎがもう一玉足らなかった〓後の祭り〓色と香りが薄い。お昼におろし餅にして食べたが家族は美味しいと云って励ましてくれた〓毎朝ウグイスの声を聞いていたらうぐいす餅になってしまった〓

2013年5月14日火曜日

よもぎ餅

深山奥山だより 5月14日6度 朝は寒いけれど日中は汗ばむような陽気になった。いよいよ山菜採りが始まる〓姫竹の子、あずき菜、たらの芽、こしあぶら、わらびなど。今日はまずよもぎを摘んだ。よもぎの柔らかい新芽を灰のアク水でドロドロになるまでよく煮る。鍋は鉄鍋がええよ〓と地元の郷土料理の名人おばあちゃんが教えてくれた。灰のアク水もいただいた。ペースト状になったよもぎを団子にして冷凍保存し、よもぎ餅をつく時に入れる。そのタイミングが又難しい。栃餅はしなやかくなるが、よもぎ餅は固くなるから、よくついた方がいい。みんな山菜名人おばあちゃんから教えていただいた財産だ〓今夜餅米を洗って、明日よもぎ餅をつこう。

毎朝ウグイスの声が

深山奥山だより 5月13日5度 毎朝決まって三谷の笹原が広がる木の辺りから、透き通るような綺麗なウグイス の声が聞こえる。ゆっくりとその声に耳を傾けながら歩くのが楽しみ。花芽は少ないけれど山桜も咲いている。かもしかもちょうど今頃山から下りてくる〓柔らかい草を食べに来るようだ。国道沿いの谷橋を渡ると、ちょっとした小道がある。静かで釣り人もよく谷に入っている。この朝の時間を楽しみにしながら早起きする。

2013年5月12日日曜日

霧が出て晴れてきた。

深山奥山だより 5月12日3度 昨日の雨が上がって辺り一面霧に覆われた。一気に気温が下がっている。7時前見る見る霧が晴れて青空が見えてきた。今日は連休明けの日曜日〓お店もふだん通りののんびりしたカントリー蕎麦や〓合間を見てウッドベースを弾いている。早く仲間ができて、ライブができたらいいと願っているらしい〓

山微かに笑う

深山奥山だより 5月11日8度 美しい新緑の季節に入った。これから初夏に向けて緑色の濃淡が微妙に違って、一年の内でも一番爽やかで癒される山々となる。美しい色 色 色 目にも鮮やかな緑の競演〓こんなにも緑の種類があったのかと感動する。三谷の国道沿いにはクマザサが一面に広がっていて、その辺りからウグイスの声が毎朝聞こえる。微かに山笑う季節になった〓

2013年5月11日土曜日

薪で煮炊き

深山奥山だより 5月10日6度 今朝は暖かい朝で霧雨。いつも桜たまごの鶏舎から見る鷲見岳も見えない。式部の庵では、87歳の義父が間伐材で薪を造る。その薪を使って83歳の義母が裏手で漬け物を煮て造る〓煮たくもじ、野菜を茹でたりと昔ながらの釜で煮炊きする無駄の無い生活。舅姑さんとの同居生活は貴重な先人の知恵が満載で体験学習そのもの。学ぶべき事が多い〓

2013年5月10日金曜日

夕暮れ時のすいせん

深山奥山だより 5月9日1度 朝は寒かったけれど、一気に気温が上がって荘川でも汗ばむ一日になった。店の中ではストーブをつけ、表に出ると暑い異様な温度差だ。遅咲きのしだれ桜や八重桜など一度に咲きそろってきた。裏山のれんぎょうやすいせんも花盛り〓それでも道路の片隅に黒くなって忘れ去られた残雪が見られる。こんな光景も異様な感じがする。やはり雪は真っ白であってほしい〓

2013年5月9日木曜日

おとめ座のスピカ

深山奥山だより 5月8日1度 星空カレンダーより〓 宵の空には、おとめ座の一等星スピカが〓真珠星〓の名にふさわしく白く柔らかい光で輝いている。星座絵では、地の母デーテメールの持つ麦の穂先に描かれている〓とある。乙女と云えば荘川ではささゆりの花を思い描く。式部の庵から車で2分〓国道へ戻る橋の手前に右側へ上がる細道がある。じろべのいちいの大木あたり山手一面に清楚なささゆりの花が咲く。6月半ばから7月初旬前後にかけて見頃の予定。スピカの真珠星と共に乙女の清らかな姿を楽しみたい。

2013年5月7日火曜日

霜が心配

深山奥山だより 5月7日0度 昼から気温が下がって風も強まり寒さが更に増す。夕方白山の山並みがきれいに見える時は、あくる朝はかなり気温が下がって霜が降ることもある。おそじも〓と義父母は云う。しゃくなげ の花が美しく咲いた頃決まって遅霜がくる。せっかくの花が霜で萎れてしまう。ようやく冬の厳しさから解放されて咲く花のピンク色が茶色くなった時の朝は、なんとも言葉にならない。

2013年5月6日月曜日

チビちゃんは愛嬌者

深山奥山だより 5月6日0度 連休最終日は車も少なく又いつもの町にもどる。式部の庵でも3日から5日まで混雑が続き待ち時間を少しでも短くと、ご迷惑を承知で野草の天ぷら、どぶ汁を休ませていただいた。大変申し訳なくおわび申し上げます。今日から天ざるセットも戻し、ふだん通りのメニューに なる。連休の間寒くて風もあり行楽気分にはなれなかったかもしれない。昨日5日は立夏。この日から立秋8月7日までが暦の上の夏となるけれど〓まだまだ寒くてコタツ、ストーブは離せない。小雀チビちゃんもコタツの上でよく遊んだ。爪楊枝をくわえてコタツ板から下に落としたり、丸めた新聞紙の中に入っていったり、とても遊ぶことが大好きで愛嬌者だった。軒先の雀もいろんな楽しい遊びをしているのかもしれない。

2013年5月5日日曜日

雀の恩返し

深山奥山だより 5月5日マイナス1度 桜の花がまばらで気温も低く寒いので昨年と比べるとずいぶん車の往来が少ないように思う。どこへ行っても賑やかなのは軒先の雀。秋には群をなしている雀も今は巣作りの時期〓つがいになってワラをくわえながら軒先に飛び込んでいく。雀はすきまに枯れ草をあつめて巣をつくるので、隙間の広さによって、巣の大きさと形がちがっている〓とある。あの実家の小雀は、母のエプロンのたるんだシワのくぼみで昼寝するのが日課だった。5年間生きて母を楽しませてくれた。未熟児で屋根から落ちて、猫ちゃんに狙われていたところを義母が見つけ私の実家の母に飼ってもらうことにした。命拾いした雀の恩返しかもしれない〓母の命拾いさせてもらったのは〓とみんな感謝している。

2013年5月4日土曜日

鳥の巣図鑑鈴木まもる著

深山奥山だより 5月4日マイナス2度 ウソは針葉樹林に、小枝、枯れ草、細い根、コケなどで、少しあさめの巣をつくる。巣づくりはメス。オスはついてまわる。オスとメスがいっしょに、ヒナにえさをあげる〓とある。中でも感動したのは、エナガの巣。明るい林で、巣づくりはオス、メスいっしょ。コケを、クモの糸やガのマユの糸などでからめ、ウメノキゴケなどを外がわにはり、木のコブににせた巣。寒くないよう巣の中に数百枚の羽を入れる。ヒナのえさやりにはヘルパーがつくことがある〓このように記してある。なんて繊細な巣なのだろう〓と敬服した。日本の鳥の巣図鑑全259 あとがきには、日本で見られる鳥は259〓ここ数十年の環境の激変で、ほとんどいなくなってしまった鳥や、古い記録しかなく、今はもう絶滅してしまっている鳥もいるかもしれません。最後にこの本に描いた鳥たちが、いつまでも日本で巣作りでき、新しい生命が巣立っていける環境であることを願っています〓と鈴木まもる氏は書いている。鈴木氏は更に世界の
鳥の巣目指して羽ばたいて行った〓

押し花夕暮れ

深山奥山だより 5月3日マイナス3度 寒くても快晴でお店の混雑は続く。渋滞で昼時を過ぎても番号札で待っていただく。対応が不十分でご迷惑をおかけしている〓どこのお店も同じように混雑していると思う。桜はいずれもまばらでもう葉桜かと勘違いしてしまう。冬に白い雪の上が茶色になっていて見てみると、ウソと云う鳥が桜の花芽を食べた時に落ちたもののようだ。フィッフィッと鳴いて、あちらこちらの桜の木の枝に群れている。雀より一回り大きい鳥でウソのようだ。ウソが花芽を食べたので花が咲かないのか桜自体が一年おきなのかわからないけれど、毎年これが自然のサイクルになっている。ウソのおかげで桜も今年はゆっくり休めるのかもしれない〓

2013年5月2日木曜日

ウグイスが鳴いた

深山奥山だより 5月2日マイナス2度 寒い朝霜が降りている。澄んだ大気の中をホーホケキョウ ホホホホーホケキョー ケッキョーケッキョー と美しいウグイスの初音を聞いた。あちらこちらで鳴いている。15年前の飛騨んじい塾結成当時の事を思い出した。自然と文化を塾長として荘川地域文化の発信と他文化交流で地域興しのきっかけづくりをと発足した。イベントを企画した中に〓鳥の巣展覧会がある。下田市在住の鈴木まもる氏がはるばる荘川の里まで来てくださり、たくさんの巣立ちした後の鳥の巣を展示してくださった。圧巻だった〓自然の素晴らしさを目の当たりにした。その中にウグイスの巣もあり初めて見た。笹の葉で造られていた。カラスやカケスなどの大ざっぱな巣とは違いとっても繊細で感動した。鈴木まもる著 日本の鳥の巣図鑑 全259 の中からウグイスのところを抜粋〓ウグイスは巣作り、抱卵、子育てはメスだけでする。一夫多妻でオスはじぶんのテリトリー内で、複数のメス6から7
羽と繁殖する。巣が地面に近くおそわれやすいから。なぜ地面に近い場所を選ぶかと云うと、葉の裏側につく虫をえさにするから。地面に近い巣はおそわれやすいという危険があっても、それよりえさをとるほうがだいじ。危険は、巣を多くつくることで解消している〓とある。ウグイスの声が聞こえる近くには大抵笹原がある。

2013年5月1日水曜日

荘川桜押し花

深山奥山だより 5月1日マイナス1度皐月 寒いながらもいよいよ桜が咲いてきた〓荘川桜も咲き始める。三年前、地元の方で山野草や花などをドライフラワーにした押し花の作品を制作している婦人がみえる〓作品展を式部の庵でさせていただいた。いずれも素晴らしい押し花の作品で細かい作業の積み重ねの賜物である。その中に荘川桜の作品もあった。散ったばかりの花びらを集めて押し花にし、素早く仕上げないとクルクルと丸まってしまうのだそうだ〓一番苦労して作成した作品だから、手放すのは愛娘を嫁に出すような思いだと云われた〓そこをなんとかと無理を言って譲っていただいた〓式部の庵に飾られている。桜は連休後半が見頃ではないかと思われる。厳しい冬を乗り越えて咲く花だから多少花芽が少なくても、ぜひとも愛でていただきたいと願う〓