2013年10月30日水曜日

町屋浄土渕

深山奥山だより 10月29日1度 荘川町に町屋地域がある。名の通り昔は中心地域で、町屋から野々俣を通って郡上方面へ抜ける本通りだった。今は裏道になってしまったけれど〓近くには殿村もある。戦人の通った道でもある。国道156号線沿い新渕地区から川向こうが町屋になる。この川に浄土渕がある。実際は十王土渕と言い、天台宗だった頃の名残がその名前に残っている。今は美しい紅葉に彩られて静かに流れている。

2013年10月29日火曜日

初霜

深山奥山だより 10月28日マイナス3度 荘川インターのある猿丸地区を境として白川郷方面は霧が、高山方面は初霜が。三谷地区は霜で真っ白だった。イタドリの葉っぱが霜で凍り付いていた。その向こうに紅葉の山が対照的に色を添えている〓この秋初めてのマイナスの冷え込み。紅葉も今真っ盛り。

おいでまっし〓式部の庵へ

深山奥山だより 10月27日0度 一段と寒くなってきた。土蔵の飾り金具はおめでたい柄があしらわれている。遠くから見ると女性の顔に見える。おいでまっし〓式部の庵へおめでたい蕎麦を打ってお待ちいたしております。倍返し様〓

2013年10月28日月曜日

頭の鍵のかけ違い

深山奥山だより 10月26日6度 向かいの土蔵は昔からこの場所にあったとの事〓私の頭の鍵のかけ違いだった。嫁いで来た時にはすでに建て替えられた現在のもので、場所が変わったと思ったのは聞き違いだった。今より一回り大きく漆喰の両開き戸で、現在の板戸は中にあったものだという。ほんこさま報恩講さまに使う、漆器宗和膳一式や晴れの日に使う祝い膳などが大切に保管されていた。裏手にあったという板蔵〓別名味噌蔵には漬け物や味噌などの保存食などふだんによく使うものが置かれていた。今は一つになって土蔵の方に手造り味噌も大樽に入って据えられている。

2013年10月27日日曜日

土蔵の鍵

深山奥山だより 10月25日6度 式部の庵前に土蔵がある。昔は裏側の山手にあったものを向かい側に移した。入り口の鍵と飾り金具が面白い形をしている。蔵の中には三年味噌の大樽や諸々。先人の知恵は素晴らしい〓

2013年10月26日土曜日

喫茶店の看板を降ろす

深山奥山だより 10月24日9度 喫茶のらを始めて40年〓私が嫁いだ後を母が引継ぎ今年2月まで営業していた。93歳まで頑張ってコーヒーをたて続けてくれた。時々常連さんだった方達が遊びにみえる。母にとって喫茶店は、大好きな花を作って皆さんに見ていただき、楽しいおしゃべりをして世間の情報を交換する生き甲斐の場所であった。今でもお店へ出ていき、コーヒーを飲みながら新聞に目を通す。廃業した後も生活スタイルは変わっていない。表に出て花の様子をチエックする。おかげさまで頭脳明晰退院した後も又元通りの生活に戻れそうだ。

柿の種から

深山奥山だより 10月23日6度 今日は二十四節気の霜降。秋も深まり、文字通り霜が降りる頃となり、冬の到来の気配を感じさせる。この日から立冬11月7日までに吹く北風を木枯らしと呼ぶ〓星のカレンダーより。気温がやや高めで霜が降りるどころか、台風27、28号の接近が心配されている。今年は異常気象の年になりそう。実家の庭に捨てた柿の種から育った若木が紅葉している。荘川では気温が低いため、柿の実がならない。柿の木もない。白川村まで行くとたわわについた柿の実を見ることができるのに。実家の柿の木は、桃栗三年柿八年からすると、後五年位で温暖化による実がつくかも知れない〓

紅葉本番を迎える

深山奥山だより 10月22日6度 紅葉がいよいよ本番を迎えた〓おすすめスポットは荘川から高山市に向かう軽岡峠、ひるがの高原に向かう途中の野々俣集落手前が今一番見頃になってきた。もみじの木の多い山はことに美しい。荘川から清見町に入る山々も、もみじやかえでが多くて美しいけれど、こちらはまだ少し早いようだ。

2013年10月25日金曜日

あけびもちと投げ餅

深山奥山だより 10月21日6度 秋晴れになった。今日がふるさと祭りなら良かったなぁ〓朝のあいさつを交わす。あけびもち美味しかったよ〓会う人達に声をかけられ嬉しかった。チョウセン稗の粉がよく手に入ったなと言われる。知人の母が明治時代から作っていた種を娘である艶子おばあちゃんが譲り受け大切に作り続けてきた貴重なチョウセン稗の実。飛騨地方でも昔はシコク稗、チョウセン稗、アカ稗、子宝稗などと呼ばれてどこの家でも作っていたという。雑穀が作られなくなりチョウセン稗もいつしか忘れられた。けれど艶子おばあちゃんは母の形見の種を大事に育て続けた。今は亡き艶子さんから譲り受けた種を荘川べっぴん桜のメンバーで栽培し製粉した粉であけびもちを作った。あずきを煮てあんこを丸め、練った茜色の生地に包み込みあけびの形に整える。義母や先輩のおばあちゃん達に習い覚えていた作り方を若いメンバーの方々に伝え再現した。美味しかったよ〓懐かしかったよ〓と言われ手間暇かけた苦労がいっぺんに吹き飛んだ。

2013年10月24日木曜日

雨のふるさと祭り

深山奥山だより 10月20日6度 予報通り雨天決行〓人通りも少なく寒い事もあって、例年のような活気は見られなかった。どぶろく祭りとも重ならず、承知はしていたけれど寂しい祭りとなった。そんな中でも奮闘したべっぴん桜の郷土料理は順調に販売された。寒いので温かいどぶ汁や餅ピザ、あけびもちが好評だったようだ。あんこが手作りなので美味しかったよ〓などの嬉しい声を聞いて今年最後のイベントを無事終えた。

明日のふるさと祭り準備

深山奥山だより 10月19日8度 明日20日はふるさと祭り〓あいにくの雨模様で20年以上開催中始めての雨だと思う。荘川べっぴん桜でも、あけびもち、どぶ汁、五穀もちピザを販売する。全て手作り、手間暇かけて真心を尽くしたものばかり〓 郷土料理の逸品を是非お召し上がりください。会場は荘川の里から山手へ少し上がった川向こうの広場になる。

2013年10月20日日曜日

中国が和猫の故郷

深山奥山だより 10月18日3度 猫語の教科書によると日本猫のルーツは千数百年前に中国大陸から渡来した猫が土着したものだそうだ。くろちゃんのルーツも大陸だった。納得〓

2013年10月19日土曜日

白川村木谷焔仁氏自宅兼アトリエ

深山奥山だより 10月17日0度 この秋一番の冷え込み〓吐く息が白くなる。松田久 氏 作品木谷のどぶろく祭りの一つに焔仁氏の自宅兼アトリエの合掌造りの家が写っている。祭り御輿が賑やかになだれ込んでいる様子〓この合掌造りの家は江戸時代の力士白真弓の生家であった。飛騨の酒〓白真弓もその名からついたようだ。すぐ近くにある白川村唯一のスキー場白弓の名前も郷土の誇り白真弓力士からつけられた名前だと思う。力士生家の合掌造りの襖が開け放たれ、広い部屋の壁に大きな青い裸体の絵が何枚も立てかけられていて壮観。青い裸体を通して精神世界を表現しているかのよう〓襖の中張りに、古い昔の借入帳が張ってあったり、主に生活に必要な古文書が幾重にも張り巡らせている。大変な発見である。生活に根ざした証が襖の中に封じ込められている。その襖紙を丹念に剥がし絵画の中に取り込んだ作品も素敵だ〓

2013年10月18日金曜日

白川郷木谷どぶろく祭り

深山奥山だより 10月16日10度 朝になって風が強くなってきた。関東地方では甚大な被害も出始めている。荘川の里芸術祭は昨日のうちに終了して事無きをえた。松田久氏の白川郷木谷どぶろく祭り写真作品が16日から11月末日まで式部の庵で展示〓岐阜市日の出町2の20 シネックス4階柳ヶ瀬芸術文化村19号室では、 松田久 氏の作品が常設展示となっている。是非お出かけください。

2013年10月17日木曜日

クマモンに抱かれて安心

深山奥山だより 10月15日8度 台風26号が10年ぶりの大型台風で日本に接近〓荘川町では20日に開催予定のふるさと祭りを間近に控え、あちこちに大きな幟を立てている。倒れないかと思案した結果そのままになったようだ。夜になって雨音が大きくなった。おつうちゃんはクマモン座布団に抱かれて安心して眠っている。

2013年10月15日火曜日

どぶろく祭り

深山奥山だより 10月14日1度 寒い朝を迎えた。今日から白川郷のどぶろく祭りが始まった。どぶろくを戴くのは勿論の楽しみだけれど、地元の子供達や婦人会の女性達による舞踊や民謡踊りなどもとても楽しみ〓毎晩頑張って練習を重ね本番を迎える。〓台風一過の青空のもとで美味しいどぶろくを戴きたい

2013年10月13日日曜日

飛び立つ雀

深山奥山だより 10月13日3度 今朝も雀が朝早くから群れになって田圃で朝食〓カメラを向けると勢いよく青空に飛び立った。雀の声を聞くだけて゛幸せな気分になる〓田舎暮らしの醍醐味。

雀の五線譜

深山奥山だより 10月12日8度 気温が下がってきた。稲刈りも終わり、もれた米を啄む小鳥達の飛び交う姿が見られる。今朝は雀の大群。こんなに群れになっているのを見るのは始めて〓カメラに収めきれない。あの中に我が家の雀も入っているのかな〓来春も又チュンチュンと巣造りに来て下さいね。

朝顔が野草化して

深山奥山だより 10月11日16度 例年なら紅葉も進んでいる時〓けれども今年の暑さでまだ朝顔も元気だ。知人の裏山に朝顔の花が自然にもれて野生化している。草原につるが巻き付いて花がそこかしこに咲いている。朝顔が地を這って咲くのを見ると野草化した花のように見える。とても逞しく見えるから不思議だ。私も地を這って咲こう〓

2013年10月11日金曜日

荘川の里三島家ふくべの間

深山奥山だより 10月10日12度 高山祭りは台風の影響に備え宵祭りは中止となった。りゅう座流星群もやり過ごす。荘川の里三島家ではひっそり絵画の展示が行われている。ふくべの間では焔仁氏の作品が飾られている。毎年古民家で展示される芸術作品と風景に感動する。

寒露

深山奥山だより 10月8日13度 今日は二十四節気の寒露。秋も深まり、草木にたまる露が冷たくかんじられ、秋の収穫も近く、冬鳥が渡ってきて菊が咲き始め、紅葉の便りも北の方から届き始める。今夜はりゅう座流星群も極大〓星のカレンダーより荘川の里木下家につながる道はまだ紅葉には早いようだ。今年はいつまでも暖かい日が続いて秋が足踏みしている。

2013年10月10日木曜日

荘川の里芸術祭山下家山田隆夫

深山奥山だより 10月7日14度 暖かい日が続いている。荘川の里山下家では、山田隆夫写真展が開かれている。古民家に映える四万十川の暮らしぶり、棲息する生き物達の生への輝きの一瞬〓美しい山河の詩に耳をそばだて、眼を向ける。自然との会話を大切にと思う。山田氏の写真が語るものは何か静けさの中でじっくり作者の心に寄り添うのも又楽しい。

荘川の里芸術祭木下家松田久氏

深山奥山だより 10月6日11度 新そばまつり最終日は天気も良く大盛況のうちに午後3時で終了した。いろいろ不手際、不行き届きなどありましたらご容赦願います。混雑ぶりが思った以上に進みましてご迷惑をおかけした事を深くお詫び申し上げます。有り難うございました。荘川の里では引き続き荘川の里芸術祭を開催している。木下家では松田久氏写真展が〓是非お出かけください。

2013年10月8日火曜日

どぶ汁プリン

深山奥山だより 10月5日14度 新そばまつりも後二日となった。あまりの混雑にざるそば以外のメニューはお休みさせていただいた。山野草天ぷら、どぶ汁に加えて新メニュー どぶ汁プリンの注文もあったけれど残念ながら7日以降になります〓とお断りした。どぶ汁プリンはほのかな大豆の香りとこくと甘みのやさしいプリンで限定販売となる。オリジナルメニューなので是非お試しください。

2013年10月7日月曜日

こんなに咲きました

深山奥山だより 10月4日3度 実家の母が今年になって三度目の脳梗塞で入院。一週間がたった。幸いにも今回も早い対応で、食べれる、話せる、歩けるの軽い症状で感謝している。朝実家に行くと少し言葉がわかりにくい〓足が重い、口元が少しどちらか下がっているなど変だなと感じた。昼過ぎに信用金庫の方が同じように感じて知らせてくださった。そのおかげで思い切って救急車にお願いした。大丈夫と言う母を消防署まで乗せていき、その場で救急車に連絡して目の前にいます〓と言って病院へ走った。医師曰く運のいい人ですね〓早かったから良かったと言われた。花とインコの香鈴ちゃんが大好きな母はのぞくたびに噂をする。花に水をあげたか〓インコは元気かと〓花がこんなに綺麗に咲いたよとデジカメで写して見せてあげた。ベテランの母からすると私は花の世話も危なっかしいように見えるようで、写真を見てようやく安心したようだ。幸せなやりとりに感謝〓

2013年10月6日日曜日

二八蕎麦

深山奥山だより 10月3日9度 いよいよ新そばまつりが始まりカントリーな蕎麦やも大混雑〓玄関でお出迎えのウッドベースも弾く間もない。一時間待ちのお客様には大変ご迷惑をおかけしました。6日までは二八蕎麦半盛りと普通盛りの二種類でいきます。600円、1200円7日からは通常通りの十割蕎麦になります〓

2013年10月5日土曜日

かんなづき

深山奥山だより 10月2日13度 かんなづきはそめおさめでもある。鳥獣の農作物への害を防ぐために、襤褸ボロを着せた人形を田の畦などに立てた。この案山子をソメといっている。秋の取り入れの終わる十月の末に、ソメを田から納屋に運んで入り口に立てかけ、餅をついて供えた。これをソメオサメ、ソメアゲ、または、ソメノトシトリなどといった。荘川町町屋地域では、昔十月十日の山の神まつりにコシロモチを供え、子供たちは麻がらで地面をたたいてざわめきたて、村を廻り歩いたという。ソメは荘川民謡にも謡われている。荘川おけさに〓おけさ見てからうちのかか見ればよー三里奥山そーれ猪のソメよー〓とある。おけさという美しい旅の娘を見てからうちのかあちゃんを見ると、まるで奥山に棲むイノシシの案山子のようだ。となる。ソメの意味がわからなかったのでイノシシに化粧をしたようなものだ〓と解釈していた。民謡の意味をかみしめると楽しい。

2013年10月4日金曜日

新そばまつり

深山奥山だより 10月1日12度 かんなづき 新そばまつりが始まった〓今年は五店巡りで三軒のスタンプを押すと粗品進呈。道の駅荘川そばまつりインフォメーションにて〓 かなりの混雑が予想され、当店でも6日まではイベントそばの二八そばのみとなる。山野草天ぷらもこの期間はお休みさせていただいている。ご迷惑をおかけします。初日に金沢から倍返しのお客様が見えた。前回見えた時は臨時休業ではるばるの道のりを無駄足街道にしてしまった。懲りずにいらしてくださり感謝にたえない。倍返し街道に汚名返上〓

2013年10月3日木曜日

秋の模様替え

深山奥山だより 9月29日10度 秋の模様替えは色とりどり〓池のほとりに咲いている大文字草も満開を迎えている。白い小さな花の形が漢字の大に見えるところから大文字草の名がついた。我が店の秋の風物詩〓そろそろ紅葉が始まる。

模様替え

深山奥山だより 9月30日10度 少しづつ店内の模様替えをしている。いずれはカントリーのライブができればと、ささやかな希望に向かって少しづつ楽しみながら〓秋の花も模様替え。今は秋ズイセンが満開。

2013年10月1日火曜日

もののけ姫

深山奥山だより 9月28日5度 昨夜に続き今夜も高山市内へ出かけた。帰り9時頃清見町小鳥を過ぎて久津禮橋を通り、最初のカーブを曲がった所で子牛ほどの大きさのイノシシが左道路沿いに立っている。テラテラした赤銅色の肌〓何かを一生懸命鼻て掘り返している。もののけ姫の世界。しかも二晩続けて出たあ〓この時はカメラに収めようと再び引き返し、構えてみたが突進してきたらどうしようと思ったら急に怖くなってスピードを出して逃げた。開けた窓からバキッバキバキと木の根を掘り返すような音が聞こえた。今度会ったらもう一度カメラを向けようと思う。