2013年8月17日土曜日

宮平の供養式

深山奥山だより 8月15日16度 朝6時から一色地区宮平にて恒例の供養式が行われた。昔一色の奥に山田、牧ヶ野、赤崩と呼ぶ三つの村があった。上白川郷〓現在の荘川町では早くから開けたところで牧ヶ野には寺屋敷という今から五百年以上も昔の道場跡が残っている。又山田にはあちこちに五輪の塔が散在している。赤崩村は今から凡そ三百五十年程前の天正十三年白山の大爆発による地震があって後ろの山が崩れ落ち一瞬の間に麓の部落が埋没した。数十人の人が生き埋めになって亡くなったという。大正の終わり頃薙畑づくりに山小屋へ泊まり込んだ村人の間で、どこからともなく笛や太鼓の音が微かに聞こえ、やがてどんどん賑やかなものになっていった〓と云う噂が広がった。これは宮平の祭り囃子にちがいない。旧暦の七月十四日の夜であった。旧暦の盆にねんごろな法要を営んだらそれ以来ぱったり祭りばやしが止んだという。現在一色惣則造林組合で、供養式を毎年執り行っている。

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