2013年10月5日土曜日

かんなづき

深山奥山だより 10月2日13度 かんなづきはそめおさめでもある。鳥獣の農作物への害を防ぐために、襤褸ボロを着せた人形を田の畦などに立てた。この案山子をソメといっている。秋の取り入れの終わる十月の末に、ソメを田から納屋に運んで入り口に立てかけ、餅をついて供えた。これをソメオサメ、ソメアゲ、または、ソメノトシトリなどといった。荘川町町屋地域では、昔十月十日の山の神まつりにコシロモチを供え、子供たちは麻がらで地面をたたいてざわめきたて、村を廻り歩いたという。ソメは荘川民謡にも謡われている。荘川おけさに〓おけさ見てからうちのかか見ればよー三里奥山そーれ猪のソメよー〓とある。おけさという美しい旅の娘を見てからうちのかあちゃんを見ると、まるで奥山に棲むイノシシの案山子のようだ。となる。ソメの意味がわからなかったのでイノシシに化粧をしたようなものだ〓と解釈していた。民謡の意味をかみしめると楽しい。

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