2013年11月24日日曜日

ジョウド渕

深山奥山だより 11月25日マイナス3度 長滝寺は天長五年828年平安初期に法相宗から天台宗に改められ、後一条天皇の治安元年1021年平安中期に天台別院の名を賜っている。以来寺運は隆昌に向かい、荘白川地方の住民は天台宗徒となっている。町屋地区のジョウド渕に臨む崖上の六地蔵は、かってこの地にあった天台寺院の境内にあったものであろう。地蔵菩薩は十王経にある閻魔王の本地仏で、十王堂の本尊でもあった。ジョウド渕は十王堂渕で後世浄土渕に書き換えられたものであろう。本村寺河戸の遊浄寺付近に、ミドノマエという地名がある。古老の伝えでは、ここに昔長滝寺の支院があったという。牧戸の寺洞にもまた寺屋敷らしい跡があって、天台寺院の寺跡ではないかと土地の人々は言っている。白川郷ことに荘川は白山信仰を中心とする北陸文化が北濃を経て古くから入ってきており、その影響を受けることが少なくなかった。〓荘川村史より ジョウド渕近く崖上の町屋地区には延享年間六地蔵がひっそり立っている。

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