2013年3月16日土曜日

深山世婦子鳥

深山奥山だより 3月16日マイナス7度 今日も快晴風は強く冷たい〓三嶋勘左衛門政英〓正英とも書く〓は流人生活をしている実父上木甚兵衛が、病に倒れたことを聞いて新島に向かった。寛政二年1790年の暮れであったと。江戸へ上がって罪人として渡航の許可を待つこと数ヶ月、その間にしたためて故郷へ形見として送ったものが深山世婦子鳥の歌集〓 父を思い母を思う至情があふれていて、詠むものをしてその真心にうたれ、正英の人がらを偲んであまりがある。辞世の句を記して父とともに新島の土となる覚悟を述べている。と村史にある〓 式部の庵では勘左衛門正英の愛用していたと見られる笛と扇子が飾ってある。海風の強い新島で飛騨のふるさとを偲びながら笛を吹いたのであろうかと思い、じっとその笛を眺める。

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