2013年1月4日金曜日

薪山分けハルキヤマワケ

深山奥山だより 12月4日マイナス14度 義父に名主の椀飯振る舞いを尋ねると知らないと言う。江戸時代の慣わしが時の流れと共に淘汰されていく。4日は前日名主方で決めたハルキヤマへ一同出かけて、一年間各家々で入り用の薪を伐り分ける。立木に鉈を入れて境を明らかにし、一区切りごとに番号をつけてくじをひく。一年の半ばを雪の中に暮らすのに、欠かせないものは焚きもの〓大量の薪を用意するのに一年の半ば以上の手間がかけられた。焚きものをつくることをハルキヤマと言い主に男の山仕事だった。一人前の男の仕事量は、ハルキ伐りなら一間棚〓薪の長さ1.36メートルを縦横3メートルに積む〓米一俵をかつぐことの出来る力量を持っている事など。女は男の半人前又は7分の農仕事が出来る事を一人前とした。男はミジカを着、煙草入れを持つ事ができた。女は赤い腰巻きに絣の着物を着て田植えに出て、髪をイチョウガエシに結うことができた。今私は、赤い腰巻きに絣の着物を着る事が出来るだろうか〓

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