蚕飼いコガイまつり

深山奥山だより 1月6日 コガイマツリ 養蚕のさかんだった頃、古くから蚕飼いまつりが終戦ころまで続いていたと言う。毎年1月6日郡上市白鳥町長滝で花奪祭〓無形文化財指定の神事が執り行われる。古式の延年の舞が奉納され、その後大勢の若者達が競って花束の花を奪い合う行事。これは名馬と契りを結んだ長者の姫が、馬と共に天上に昇り、やがて蚕の糸となって天から降ったという物語に由来する。花は養蚕の縁起花とされ、これを持ち帰って供える。主人の祖母も毎年楽しみに長滝まで出かけて花を持ち帰って飾られたと義母が懐かしんで話してくれた。我が家も養蚕の名残で桑の木があり、その葉は天ぷらの材料として使っている。肉厚でとっても美味しい〓絹の糸でも吐くかも知れない。