2013年2月11日月曜日

厩のサルコウベ〓

深山奥山だより 2月11日小雪 荘川町に本州で一番寒い六厩地区がある。旧家の小瀬松一郎さんの厩の梁にサルコウベ猿の頭蓋骨が祀ってあるという。厩に対する魔除けの慣習であるらしい。馬れき神は馬の守護神で、猿とせきれいを部下に従えて、弓矢を持って外敵から馬を守ってくれる。清見町小鳥と荘川町六厩の境の松ノ木峠は、虻あぶの群がるところで夏ここを通る人馬がずいぶん難儀したという。せきれいはこの地方に多く見かける小鳥で、その好んで食べる虫が虻である。せきれいを捕ると〓親死ね小死ね鍋釜割れてしまえ〓ということわざがあるほどだ。猿は馬にたかるしらみをとり、せきれいは馬にたかる虻をとる。馬を病気からまもるために、厩にサルコウベをかかげることが始まったという。昔猿が集まるところ〓猿丸地区には現在荘川インターが出来て、道の駅には沢山の人達が集まるようになった。そこに今30頭の猿ならぬ獅子頭がお目見えしている。

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