2013年2月9日土曜日

繭雛さま

深山奥山だより 2月8日 小雪 繭雛さまも飾った。飛騨一の宮のまゆびな第一人者の方が作ってくださった心あたたまるお雛様〓養蚕がいつの頃から白川郷にはじまったか明らかではないが、鎌倉時代の中頃、源氏に縁りのある千葉小次郎成正という人が、東国から流れて来た。越前国から白川郷へ入り、御母衣ダム沿い荘川桜を過ぎた尾上郷入り口近くに海上という地域がある。 ここに住みついて、このあたりのお百姓さん達にはじめて蚕飼いの業を教えたという。白川郷の民家が切り妻や寄せ棟の合掌造りになっているのは、養蚕に関係があるといわれている。柱のない広い二階以上を蚕室にしてどの家でもさかんに蚕を飼った。白山山麓にひらけた白川郷は、桑の生育に適していて、庄川に沿って下流地方ほど桑の育ちがよかった。戦前までは、今はダムの湖底にある中野、海上部落を中心に、蚕飼いまつりがさかんに行われた。毎年正月若衆組が仮装して〓春駒〓を唄いながら、各家家をまわって蚕飼い豊年を祝った。御神酒、赤飯の他に繭型の団子を
備えまつりの後で団子撒きがおこなわれた。

0 件のコメント: