2013年6月23日日曜日

夏至の頃ささゆりが咲き始める

深山奥山だより 6月21日14度 今日は夏至。荘川の中でもインターより上流の高山側は気温が低く中でも六厩は本州一寒い地域。又下流の白川側は暖かく米どころ。式部の庵辺りの一色地区は、やはり寒冷地で田と云えば雑穀が主だった。ほとんどヒエが多く焼き畑耕作。沢山の人手と労力がいる。主食は稗飯ヘェノメシ、脱穀した稗の実を一昼夜水に浸し大きい蒸釜で蒸す。それをムシロに広げて天日で乾かす。乾いたものをカラウスにかけてつき、ふるいにかけて糠と実をふりわけそれを大鍋に入れて炊く。一家の主婦は降っても照っても毎日稗をかつぎ、谷川の上流にしかけられたカラウス小屋へ通わなければならなかった。大勢の食事を賄うだけでも主婦にとっては過重労働だった。稗はすぐ空腹になるので一日何度も食べた。夏至は特に労働時間が長くて大変だったろう。これから少しずつ日が短くなり、ささゆりが咲く頃でもある。

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