2013年6月24日月曜日

駆ける〓松田久氏岐阜新聞二席

深山奥山だより 6月24日13度 焼畑〓ナギとも云い、前年秋雑木を伐り払って翌春まで乾燥させる。伐り倒した木は枝先を山の上の方に向ける、焼いた時の灰がどれだけでも高いところに残るように、又雨などで土が流れるのを防ぐためである。楢の木は薪にするため火入れ前に伐り、春木棚に積む。栗の木はどんなに大木でも、おしげもなく伐り倒し焼き払った。何十町歩という広い山の斜面を焼き払うには、その周囲に幅二メートルから三メートルの防火線を伐って延焼を防がねばならない。火入れは山の上の方から下に向かって焼いてゆく。下から焼くと火が上走りして十分に焼けない。わずかな耕地、しかも高冷地では食料を米にたよる事ができなかった。雑穀を作る焼畑耕作だけが人々の食生活を支えてきた。大変な人手と労力がここでも必要とされる。結いの助け合いは今と違って日常茶飯事〓

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